7月に入りました。
当社の各地で活躍している職人たちも、これからは暑さとの闘いの季節です。
おそらく猛暑になると予想されている今年だけに、体調管理だけには注意して、お仕事をさせていただきたいと思っております。
皆様も水分補給をきちんと行い、熱中症などには十分ご注意いただき、元気な毎日をお過ごしいただければと願っております。
さて、日本全国さまざまな場所に「家」というものが建っています。
その環境というのはいろいろでありますが、その中には車の交通量が多い道路に面した家というものもたくさんございます。
今日取り上げさせていただきたいお話は、この車の交通量が多い道路に面した土地に建つ家というのは、傾きやすいのかどうかということです。
ここでポイントとなるのが「交通量」はもちろんなのですが「通る自動車の区分」です。
交通量が多くても、走っている車が普通自動車や軽自動車が多い場合もあります。
幹線道路などで、道路の車線や道路幅も大きく、交通量が多く大型車両が行きかうところもあるでしょう。
いろいろな状況が考えられると思いますが、車線が2車線・3車線あり、道路幅も広くダンプカーなど往来が激しい道路に面している家というのは傾きやすいというのが事実です。
これは、大型車両が頻繁に通ることで、その重さと振動で土の圧密現象が起こるからです。
道路に面しているところから地盤沈下が著しくなり、道路から離れた場所は地盤沈下が緩やか、もしくは土地が下がっていない状況になります。
交通量が多いが普通自動車や軽自動車が多く、道路も狭くて1車線というような状況の道路に面している家の場合は、圧密現象が起こらない場合もあります。
もちろん交通量が多すぎれば、圧密現象が起こるケースもないとは言えません。
幹線道路など大きな道路に面している土地を購入する、もしくは道幅は狭いが自動車の往来が頻繁な土地を購入するというとき、大体多くの方がその騒音と排気ガスを気にして悩むものです。
もちろんそれは、かなり生活に関わってくる問題かと思いますのでお悩みになって当然と思いますし、そこで購入の選択を考えるのは重要なことだと思います。
しかし、車の交通量が多い土地というものは、状況次第では家が傾きやすい土地である可能性も高いということを、お忘れにならないでいただきたいと思います。
さて、それではこのような条件の土地の場合、どのように家を建てれば家が傾かないのかと申しますと、しっかりと杭を打てよいのです。
そこに費用が多少かかりますが、おいおい家が傾いて家の傾き工事をするよりは安価です。
車の交通量が気になる、大きなくる場の往来が激しいという土地の場合は、必ず杭をうっていただければと思います。
また、交通量が多い道路に面したご自宅が傾いてしまい、弊社で家の傾き工事を行うという話になりますと、よく問題となるのが自宅前の道路に工事の車を止めておくことができないということです。
そうなると、車をコインパーキングや契約駐車場に停車させて工事をすることになります。
つまり、その費用が上乗せでかかってしまいます。
もちろん、家の傾き工事ができないというお話ではありませんので、お悩みの方はお気軽にご相談いただきたいのですが、敷地内に駐車スペースがない場合は仕方がないことですので、ご理解いただければと思います。